エッセイ VOL.34 『大阪うまいもん』



   
大阪で生まれ育った者として、日本全国の皆さんに自慢できる
食べ物といえば、なんといっても
「きつねうどん」と「お好み焼き」と「たこ焼き」の3点セット
です。
…ぜんぶ「粉もん」というところが悲しいといえば悲しいですが。
(高級料亭で出される日本料…夏の鱧(ハモ)や秋のマツタケや…
テレビや雑誌で紹介される大阪うまいもんの話は
この際問わないこととします)

粉もんとは、「小麦粉などの粉を原材料として加工した食品」の
ことで、安くてウマイが炭水化物80%で出来ているため栄養学的
には偏りすぎ、よってすこぶる腹持ちが悪い。
しかし大阪庶民は、この粉もんが大好きなのでありますね。
大阪の淀屋橋や本町あたりのビジネスマンの昼食で今も昔も
人気があるのがこの「粉もんセット」…うどんとご飯の定食
なんです。

むかし、集金や注文取りに忙しい大阪あきんど(商人)が、寸暇を
惜しんでお昼はうどんをすすって済ませた名残りらしいですが、
この安くてうまいが腹持ちの悪い定食、今もおとうさんや
OLさん(ダイエットをしている人は除く)に人気があると
いいます。

ご飯は、たまに鶏やうす揚げ入りのカヤクご飯に変わることも
ありますが、あきらかに蛋白質や脂肪が不足している…
大阪商人は今も昔も、この炭水化物のお昼ごはんで
すきっ腹をかかえて頑張っているんでしょうかね。

あとお好み焼きとたこ焼き…これはもう今は全国的に知られて
おり、マスコミで取り上げられる回数が多いこともあって、
大阪ミナミの「アメリカ村」には毎日行列が出来る「たこ焼き屋」
さんが、あっそれにミナミ道頓堀にも有名な店があって、
修学旅行生が毎日並んではります。

「たこ焼きは」小麦粉と卵を練って、ピンポン玉の半分くらいの
大きさにへこました鉄板に流しいれ、中にタコ足の切り身、天かす、
干しエビ、コンニャク、紅しょうがなどを入れ、焼き上がったもの
にソースと青ノリ時には削りカツオをかける。
若い人はマヨネーズも好きです。
今は全国に出回っているらしいから、こんな説明は不要ですね。

大阪のたいていの家には、この「たこ焼き器」があって昔から
   子供たちのおやつや昼食替わりに私も母親によく焼いてもらった
   ものです。
外側の皮はパリッと、中はふんわりやけているのがおいしくて
フーフー吹きながら10個くらいはすぐに食べられました。
お好み焼きもそうですが、どちらもソースの味が決め手です。
昔は家でウスターソースとトマトケチャップなんか混ぜて
作りましたが、今は大阪ではTVコマーシャルで有名な
「オリバーお好み焼きソース」なんかが市販されて便利になりました。
練りがらしなど混ぜて使うとおいしいです。

   大阪のお好み焼き…これは外国人にも喜ばれ、ウチも昔は子供の
友達でアメリカからの留学生や、夫の客のビジネスマンを自宅に
招いたりしましたが、
おすしやてんぷら、すき焼きやバーベキューとは別にお昼は
「お好み焼き」にするととても喜ばれました。

   粉にとろろ芋をすって卵を混ぜますが、今は「お好み焼き粉」の
既製品が出来て、家でも簡単においしく作れます。
「粉もん」にはこのうどん、お好み焼き、たこ焼きトリオのほか
にも、そば、ラーメン、いか焼きなどがあり、そうそう中国北方
から来たマントウ(肉まん・あんまん)…これは
大阪みやげとしても今人気を呼んでいるテレビCM(ある時ない時)
でおなじみの(放映されているのは関西だけかな?)
「551の蓬莱」の豚まん・あんまんがあります。
香港でよく食べたマントウもおいしかったですが、
551のは中の豚肉ミンチがジューシーで独特の味です。

   さて東京にはお好み焼きに似た「もんじゃ焼き」とかいうもんが
あり、広島には「ねぎ焼き」も名物らしいですが、
大阪人からみればまったく似て非なる味ですね。

   それに関東の焦げ茶色の汁の「きつねうどん」などは
あんまり食べとうもありませぬ。
(ラーメンとざるそば…これは悔しいけど関東の勝ちですね。)

   海外旅行から帰ったとき…昔なら伊丹空港で荷物を受け取るなり
真っ先に空港の食堂へ入って注文するのが「きつねうどん」と
決まっておりました。
カツオブシのダシのよーく利いた薄口しょうゆのお汁に
甘いおいなりさん(うすあげのことです)を口に含むと
「ああ大阪へ帰ってきた!」とホッとしたもんです。

  さて、庶民に愛された粉もんのほかに、全国の人にぜひ知って
貰いたい「大阪いち押しの野菜」を自慢したいと思います。
最近注目を浴びだして、6月から9月にかけて全国に配送も
  されますが、まだご存知ない方も多いでありましょう。

   それは「泉州の水ナス」…お野菜の「なすび」です。
採れるところは大阪は南の「岸和田」や「熊取」方面…
泉州地区ですが、フシギなことにこの地方にしか栽培されない
らしいです。
他の地方で種を蒔いてもうまく育たないとのこと。
京都には有名な「加茂なす」がありますが、「泉州の水なす」は
またちょっと味が違って、甘くてジューシーでふくよかな味。
焼きナスは勿論、ぬか漬け…浅漬け深漬けどちらにしても、
またビールのおつまみにしても「絶品」といえます。

  私の家では夏の「お中元」にこの浅漬けを他府県の方へ贈って
とても喜ばれています。
「水ナス」は大阪うまいもん野菜の最近の大ヒット…
夏の風物詩としてももっと全国の人に愛されてほしいと
思いますので、今日は「水なすのお漬物」を配送してくれる
農協「くまとり」をお知らせしましょう。
オンラインで知って、ここの店長さんがとても水ナスを愛して
おられていろいろ説明して下さるので、その心意気に感動して
私もあちこちに宣伝しています。
(浅漬けはホントおいしいですよ。)

   「JAくまとり・大久保支店」
http://page.freett.com/kumatori/houhou.htm
いちどホームページを覗いてみられてはいかがでしょう。
では全国の皆さんも、
「これだけは絶対ヨソの地方には負けないぞ」と
いう食べ物があったら教えて下さいね。




本日のおかんの法則

          「ふるさとの食べ物自慢はたわいなし



【読者さんだより】

   (その1)

いつも楽しく読ませていただいております。
私は50半ばのオヤジです。若者たちにオヤジの意見、
考え、生きざま等を発信せよとのお言葉でございますが、
オヤジ達には自信がないのであります。

おかん様に比べ、気力、体力、精力、そして学力、
全てにおいて劣るのであります。そんなオヤジ共が、
おかん様方を差し置いて偉そうに能書きなど言えたものでは
ありません。
オヤジ共ができるのは、おかん様の後ろからチョコッと顔を
出して「そうだ、そうだ、コラ若造、おかん様の言うとおりだぞ、
わかったか」などと言って、すぐ、おかん様の背中へ隠れて
しまう。ま、そんなもんですよ。
はっきり言って人生を語るオヤジにろくなヤツがいたためしが
ない。
と、まあ考えたわけであります。つぎを楽しみにしております。

                    (Kオヤジ)

   (作者より)

  まあ、おとうさん。たまには不甲斐ない息子娘どもに
  説教してくださいよ。そんなとこに隠れてないで。

(その2)

うーーむ。「結婚」について未婚女性がそんなに敏感だとは。。。
未婚女性よ、敏感ならば、歴史の長いおばさん達の話を
じっくり聞けい!
楽しくイチャイチャできるのは初めだけじゃい。
あとは、「えっ」「あらっ」と、相手の知らない面を知る度に
己の我慢強さを神に試されるのだ。
そして、次々と神は試練をお与えになり、
妻はそれらを乗り越え、強くなり、同時に「かわいらしさ」を失う。

いつまでもラブラブのお幸せな組も何組かいらっしゃいますが、
ほとんどは、ち、が、う。
でも、「哀れみ」の香りのする、「いたわり」という味付けが、
だんだん染みてきて、試練に耐えれば耐えるほど、
いい関係になっていくのじゃ。(コーフンしてきた)

なぁんて言っても、ついこの前、年に何回かのスランプから
脱したばかり。一人の方が楽チンだなぁ。しみじみ。
おかん様でさえ、険悪ムードになる時もあるんだから、
(仲よろしかとお察ししてましたので)
まっ、長い付き合い、いろいろありますよね。
自分の世界が出来ちゃうと、余計難しいです・・・ね。
おかん様、献立を一品増やして、仲良くしてくださーい。

              (Haru)

(作者より)

山あり谷ありのながーい結婚生活。
「がまん」しているのは相手方もおなじですから、
ボチボチいきまひょなあ。
ご心配おかけしましたが、おいしいもん作って仲良くしてます。